ライフスタイル

■ライフスタイル「こもろはすを訪ねて」

「こもろはすを訪ねて2008」
第3回・平成20年(2008年)8月27日

4)和久井ガーデンに和久井道夫さんを訪ねる


第3回・平成20年(2008年)8月27日

 小諸の西、浅間サンラインの深沢川に架かる深沢大橋から上流に向かって見通すと、深い沢へ落ち込むように緑の森がうっそうと繁っています。この沢の西側の丘陵地に広がる畑地に通る道を行き、沢のほうへ少し回りこむように下った南斜面に和久井ガーデンが見えてきます。庭を眺めながら小道を下ってくるメンバーを出迎える和久井道夫さん(右)道から一段低いところにある家に向かって庭を眺めながら小道を下ると和久井道夫さんが出迎えてくださいました。
 和久井さんご夫妻は、平成9年(1997年)にりんご畑だったこの土地に手作りの家を建てました。和久井さんは、長野県内外で活躍するガーデンデザイナー、この自宅の庭も自ら時間をかけて造ってきたもの。見事な庭の眺めに思わず感嘆の声が口々にもれます。リビングに置かれたキッチンストーブを説明する和久井さん

キッチンガーデンにはオクラやピーマンなどの野菜に混じって花やハーブが植えられている。メンバーの熱心な質問に丁寧に答える和久井さん。  和久井さんの庭には、さまざまな樹木や草花が植えられています。そして、庭造りの工夫や提案もいっぱい盛り込まれています。土留めの石積みのロックガーデン、オーガニックなキッチンガーデン、屋根に降った雨水を溜めて、庭の散水に使ったり、庭に流れと池をつくってメダカのいるビオトープにしたり。木陰のハンモックデッキや焚き火で料理を楽しむことのできるファイアープレイス。
家の南側の庭、家の下の雨水を溜めているタンクにある蛇口をひねる和久井さん。木製の塀にも、土留めの石摘みにも花や緑が植えられている。
また、暮らしの中でも、太陽熱を利用するソーラークッカー。家のリビングの中央にある薪ストーブは、オーブン料理などもできるキッチンストーブ。天気のよい日は、ソーラークッカーでお湯を沸しているひとつひとつをあげていくと、和久井さんの暮らしぶり、ライフスタイルそのものが提案に満ちていることがわかります。ロハスな暮らしとは、自然体で無理をしない、小諸の気候風土に生きる、こんな穏やかな和久井さんご夫妻の暮らしにひとつの答えがあるように感じました。


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第3回・平成20年(2008年)8月27日